ガイジンの母を持つ私
「子供の頃から英語ベラベラでしょ?」
よくそう言われる
残念ながらそうではないのだ
カナダ生まれとは言っても生後4ヶ月で来日
もの心ついた時には家の中も外も日本語が溢れていた
保育園から大学まで日本の教育しか受けたことはない
中学生の頃、先生が『三人称単数の“s”』と言った時の衝撃と言ったら!
テストの成績なんて覚えていたくないくらい悪かった
でも英語は嫌いにならなかった
“Yes.” “No.” “I don’t know.”くらいしか知らないけど
数年に一回会いに来てくれる祖父母との会話
小学6年生の時に一人で祖父母に会いに行ったカナダ
そしてその帰りに叔母に連れて行ってもらったハワイ
私の英語体験には必ず“楽しい♫”が一緒だった
私が幸いしたのは英語を聞く耳を持っていた事
両親の会話はいつも英語だったので、話を聞いて理解する事は出来ていた
高校になると授業にリスニングが加わり、成績も伸び始めた
旅行や仕事を通して英語で会話をする喜びも加わった
だから今、私は“楽しい♫”を一番大切にしてるんだと思う
言葉はコミュニケーションの道具
相手の話を聞こう、分かろう、自分の思いを伝えよう
その心がないと、伝えたい事も伝わらない
教室では受験対策に力を入れたりはしないので
高学年になると教室を去り、塾へ通い始める子は少なくない
それは寂しいし残念だけど、去り行く子供達よ大丈夫
塾のお勉強のお手伝いは出来ないけれど
学校の英語の成績の保証もしきらんけれど
あなた達が学校の英語につまづいたとしても
将来あなた達が心から英語を話したい!そう思った時に
あなた達なら必ずコミュニケーション取れるから
一度覚えた“楽しい♫”感覚、しばらく味わってなくても
溶けて流れて消えたりしないから
必要な時は助けてくれるからね
最後にひとつ、うれしい話
小学6年生まで教室に通ってくれた子から届いた年賀状
『中学校の英語の成績は5ですよ』ってメッセージ
ほら、ちゃんと力がついてるね♫